マカオ・珠海間の通関24時間化初日、深夜・未明の延長時間の利用者8千人超
- 2014/12/19 9:41
- 香港・大湾区
12月18日午前0時からマカオと広東省・珠海市の間を結ぶ3つの陸路ルートについて、通関時間の延長措置がスタートした。初日の延長時間帯の利用者はのべ8千人以上に達した。マカオの出入境事務を管轄する治安警察局によると、利用者数は事前予想通りで、初日からスムーズな運用ができたとしている。
通関時間の延長の詳細は、マカオ・コタイと珠海・横琴の間で24時間化、マカオと珠海を結ぶ主要ルートとなる關閘(ボーダーゲート)と拱北の間は通関時間を午前6時から深夜1時までと従来より2時間延長となった。
このほか、珠海・マカオクロスボーダー工業区(珠澳跨境工業區)も深夜0時から午前7時まで一般開放された。ただし、こちらは關閘・拱北ルートの補完的位置付けで、対象はマカオの就労ビザを持つ中国本土からの出稼ぎ労働者、中国本土からマカオの学校へ通う学生、マカオ居民(マカオ居留権保有者)の利用に限定される。
初日の延長時間帯の出入境者は、のべ8千人以上に達した。關閘では、0〜1時と6〜7時の合計で5814人。このうち、後者が4464人を占め、早朝の通勤・通学需要が高かったことがわかった。コタイでは、0〜9時に1293人、クロスボーダー工業区では、0〜7時に1153人だった。
マカオの出入境施設といえば、通関時の長い行列で知られる。初日の状況を見る限り、深夜早朝時間帯はいずれのイミグレーション施設も利用者はまばらで、ほとんど並ばず通関でき、穴場の時間帯といえそうだ。