ダイヤモンド指輪試着したまま持ち逃げ、中国人の女を逮捕=マカオの複数宝飾品店から総額1200万円分
- 2014/12/27 16:42
- 社会・政治
マカオ司法警察局は12月26日、マカオ市内のジュエリーショップ3店からダイヤモンドの指輪4点、総額およそ80万香港ドル(日本円換算:約1241万円)相当を盗んだなどの疑いで、中国・広東省出身の無職の女、馬(マー)容疑者(42歳)を逮捕、送検したことを明らかにした。
馬容疑者は、客に扮してジュエリーショップを訪れ、ダイヤモンドの指輪を試着した際、電話を掛ける振りをして店外に出て、そのまま持ち逃げする手口で繰り返し犯行に及んでいたという。
現在までに明らかになった3件のうち、最初の犯行は12月23日だった。この日の午後、馬容疑者はマカオ半島新口岸地区の上海街にあるジュエリーショップで犯行に及んだ。店員が商品を盗まれたことに気付いた後、付近を捜索したところ、質店から出てきたばかりの容疑者を発見。店員が容疑者を問いただしたところ、商品を盗んだことを認めた上、質入れしようとしたが希望の価格に届かなかったなどと言い、店員に指輪を返却した。店員が警察に通報しようとしたところ、容疑者は隙を見て逃走したとのこと。
その後、容疑者は同じストリートにある別のジュエリーショップを訪れ、2点46万香港ドル(約714万円)相当のダイヤモンドの指輪の持ち逃げに成功したという。さらに26日早朝5時頃、大型カジノが建ち並ぶ城市日大馬路にある店から同じ手口で30万香港ドル(約465万円)相当のダイヤモンドの指輪を持ち逃げした。店員が警察に通報した上で容疑者の後を追い、近くのホテルから出て容疑者を発見。店員が問いつめたところ「やっていない」との言い訳を繰り返したという。間もなく警察官が現場に駆けつけ、容疑者の身柄を確保した。
容疑者は警察の調べに対し、犯行を認める供述をしているという。また、警察がホテルロビーを捜索したところ、クリスマスツリーデコレーションの中から、直前の犯行の際に盗んだとされる指輪を発見した。警察では、容疑者が多数の質札(質店の預かり証)を持っていたことから、さらに余罪があるとみて調べを進めている。