近日、マカオのカジノで偽札使用事件が相次いだ。マカオ司法警察局は12月26日、同月22日と25日にマカオ半島新口岸地区にある2ヶ所の発生した2つの事案について、いずれも香港人の男、陳(チェン)容疑者(55歳)、呉(ンー)容疑者(70歳)の2名を偽造紙幣行使の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。
2つの事件で使われたのは、額面500香港ドル、1000香港ドルの偽造紙幣計21枚。どちらのケースも、ゲーミングテーブルでカジノチップと両替する際に使われ、ディーラーが偽札であることを見抜き、上司を通じて司法警察局に通報したもの。容疑者らは、それぞれ現場に駆けつけた警察官によって逮捕された。
警察の調べに対し、陳容疑者は過去に偽札を使って額面1000香港ドル分のカジノチップへの両替に成功したことがある、今回使用した紙幣はATM機から出てきたものだ、などと供述しているとのこと。
警察の発表によると、2つの事件で使われた偽札は作りが雑なものだったという。警察では、組織的犯行の可能性もあるとみて、捜査を進めている。