マカオの14年自動車販売8%減見通し=カジノ経済減速、維持コスト増大など要因
- 2015/1/3 15:50
- 産業・経済
マカオ車輌輸入業協会の謝家銘理事長は1月2日、昨年(2014年)のマカオの自動車販売量について、カジノ経済の減速に歩調を合わせるかたちで下半期以降の販売が落ち込んだことから、通年で前年比8%減になるとの見通しを示した。
マカオの政府系放送局TDMが1月2日夕方のラジオニュースで報じた。謝理事長によると、自動車販売が落ち込んだ原因として、カジノ経済の減速による沈着ムードもあるが、加えて駐車場価格の高騰、駐車場不足、交通渋滞、メンテナンスコストの増大などを挙げている。価格帯30万香港ドル(日本円換算:約450万円)以上の高級車市場には大きな影響がなかったものの、可処分所得の低い新社会人などをメインターゲットとした20万香港ドル(約300万円)以下の車種の販売が芳しくなかったという。マカオの自動車販売業者の間では、販売不振が今年もしばらく続くのではないかと憂慮する声が多いとのこと。一方、維持費の安い二輪車の販売は順調で、前年比2割程度の増が見込まれるという。
マカオ政府統計調査局発表のデータによると、昨年(2013年)12月末時点のマカオの登録自動車総数は前年から6.7%増となる10万8484台。なお、マカオの面積は山手線の内側の面積のおよそ半分の30.3平方キロメートル、人口は約60万人。