マカオの複合施設「ハーバーマイル」開発計画延期へ=2年先送り

香港のシュンタックホールディングス(信徳集團)がマカオの南灣湖畔で開発を計画している複合施設「ハーバーマイル(南灣海岸)」の用地購入完了時期を2年先となる2016年12月末日まで先送りすることがわかった。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」などが1月2日付の電子版で報じた。シュンタックホールディングスでは、すでにマカオ当局に対して開発計画案を提出しているというが、現在も審査段階にあり、回答を待っている待っているためとしている。

シュンタックホールディングスは、マカオのカジノ王と呼ばれるスタンレー・ホー氏が会長を務め、香港とマカオを結ぶ高速フェリーのターボジェット、マカオタワー、複合施設のワンセントラルなど、マカオでホテル、レジャー、不動産開発事業を幅広く展開する香港証券取引所上場企業。

ハーバーマイルは、マカオ半島南部の南灣湖畔に建つ同社系列のマカオタワーとワンセントラルの中間に位置する場所に、住居、ショッピングモール、ホテルから成る複合施設として計画されている。プロジェクトの建築面積はおよそ40万平方メートル。

マカオでは、昨年(2014年)下半期以降、カジノ経済に急ブレーキがかかっており、年間カジノ売上も2002年のカジノ経営ライセンスの対外開放以来初めてとなる前年割れとなった。今回のハーバーマイルの開発計画延期については、当局による審査待ちを理由としており、経済動向とは無関係とされる。

「ハーバーマイル」の開発予定地はマカオタワーの左側に広がる区画(資料)=マカオ半島・南灣—本紙撮影

「ハーバーマイル」の開発予定地はマカオタワーの左側に広がる区画(資料)=マカオ半島・南灣—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局は4月10日、今年(2025年)2月の電子決済額統計(飲食業・小売業編…
  2.  マカオ治安警察局は4月9日、マカオ半島北西部の筷子基(ファイチーケイ)エリアの路上で女子高校生(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月10日午後7時すぎ、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1…
  4.  マカオ治安警察局は4月9日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノのトイレで拾ったゲー…
  5.  このほどマカオ科学館が公表した昨年(2024年)の年次報告によれば、昨年の入館者数が前年から8.…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun