昨年(2014年)のマカオのカジノ売上は3515億2100万パタカ(日本円換算:約5兆2500億円)だった。マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ企業が6社あるが、SJMホールディングスが売上の約23%を占め、シェア首位だったという。マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が1月5日付電子版で、ポルトガルのルーザ通信社電を引用して伝えた。
SJMホールディングスは、グランドリスボアなどの大型カジノ施設のほか、中小規模のホテル内に多くの衛星カジノを展開している。2002年にマカオのカジノライセンスが対外開放されて以降、13年連続で首位の座をキープしている。もともと約40年に渡ってマカオのカジノ経営権を独占していた企業だ。
なお、シェア2位は約22.5%でヴェネチアンマカオなどを運営するサンズチャイナ社、3位は約21%でギャラクシーマカオやスターワールドを運営するギャラクシー・エンターテイメント社が続いた。トップ3社は僅差となっている。
4位は約13%でシティ・オブ・ドリームズなどを運営するメルコ・クラウン・エンターテイメント社、5位は約10%でウィンマカオ社、6位は約9.5%でMGMチャイナ社。
マカオのカジノ売上は、昨年6月から12月まで7ヶ月連続で下落しており、VIPカジノ部門の不調が主要因となっている。一方、マスゲーミング(平場)部門のカジノ売上は上昇している。VIPカジノへの依存度の高いSJMホールディングスが苦戦している中、コタイ地区に大型IR(統合型リゾート)施設を展開するサンズチャイナ社とギャラクシー・エンターテイメント社が着々と差を詰めている状況が伺える。