中国広東省の110番通報受理件数、年間3千万回=きのう110番の日、導入29年目
- 2015/1/11 12:24
- 香港・大湾区
中国でも警察(公安)の緊急通報ダイヤルは日本と同じ「110番」となっている。今年(2015年)1月10日、中国で110番が導入されてから29年目を迎えた。この日、広東省公安部では「110番、あなたと一緒に安全を創る」をキャッチコピーとした宣伝活動を展開した。
マカオの日刊紙「澳門日報」が1月11日付紙面で報じた。広東省公安部によると、昨年(2014年)受理した110番通報はおよそ2940万件に上り、約15万人の犯罪容疑者の検挙に結びつき、約60万人の市民を救助することができたとのこと。
また、従来の音声電話、ショートメール、公式ウェブサイトに加え、マイクロブログのウェイボー(微博)やメッセンジャーアプリのウィーチャット(微信)などを活用した通報チャネルの拡大、インタラクティブコミュニケーションの導入を行ってきたという。
昨年、ウェイボーの公式アカウント「@広州公安」では、有力情報提供者に対する懸賞金の付与総額が前年の約2倍となる130万人民元(日本円換算:約2500万円)に達したとのこと。仏山市では、ウェイボーを活用した尋ね人捜索で、300人の行方不明者を発見できたそうだ。
広東省の面積は17万9800平方キロメートルで、中国の省では15番目の広さ、日本のおよそ半分にあたる。人口は約1億人で、中国全省一。
なお、中国の特別行政区にあたる香港とマカオの緊急通報ダイヤルはいずれも「999」となっている。