マカオの大型IR施設「スタジオ・シティ」今年中頃開業へ=総工費3800億円、新規雇用1万人、カジノテーブル400台、8の字観覧車も
- 2015/1/12 18:41
- 産業・経済
マカオで大型IR(統合型リゾート)施設「シティ・オブ・ドリームズ」などを運営するメルコ・クラウン・エンターテイメント社(以下、MCE)は1月12日午前に記者会見を行い、マカオ・コタイ地区で開発を進めている新規大型IR施設「スタジオ・シティ(澳門新濠影滙)」の開業時期について、予定通り今年中頃になるとの見通しを明らかにした。
スタジオ・シティはハリウッド映画をテーマとしたIR施設で、2つのホテル棟の間に世界最高となる高さ130mの8の字観覧車「ゴールデン・リール」が設置される独特の外観。リゾート内にはカジノ、客室数1600室規模のホテル、バットマンのアトラクション「バットマン・ダーク・フライト」、2800平米のファミリー向けレジャー施設、客室数5000席のマルチアリーナ、世界的イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏がデザインしたマジック施設、ショッピングモールなどで構成される。プロジェクト総工費は32億米ドル(日本円換算:約3800億円)。
記者会見に臨んだMCEのローレンス・ホー共同会長兼CEOによると、カジノは最大500台のゲーミングテーブルを設置できるスペースがあるが、政府から400台の認可を得られると期待しているとのこと。また、スタジオ・シティ開幕にあたり、8千-1万人規模の新規雇用を行う考えを示している。
MCEは日本のカジノ市場への参入に前向きな姿勢を示す企業としても知られる。
マカオのコタイ地区では、今年(2015年)にスタジオ・シティのほか、ギャラクシーマカオ第2期、パリジャンの3つの大型IR施設が相次ぎ開業を予定している。