中国広東省、14年の賃金未払い被害4万人以上=前年から2割減
- 2015/1/18 13:03
- 香港・大湾区
中国・広東省の人力資源・社会保障局がこのほど発表した資料によると、昨年(2014年)に従業員への賃金未払いがあった事業所は5534あり、賃金の未払い被害に遭った労働者の数は4万3428人だったという。
マカオの日刊紙「澳門日報」が1月18日付紙面で報じた。賃金未払いに関する労使紛糾があった事業所数は前年比0.1%増の5534、未払いの被害に遭った被害者数は20.4%減の4万3428人、未払い賃金総額はおよそ2.1%減の4億1290万人民元(日本円換算:約78億2000万円)に上った。
広東省人力資源・社会保障局では、不動産市場の縮小により、建設施工業者の一部で資金繰りの悪化などが広がったことを被害拡大の主要因として挙げている。
同局によると、昨年はこれまで未払い問題の多く発生した輸出加工製造業への監察や労働者からの投書への対応を強化したという。
広東省の面積は17万9800平方キロメートルで、中国の省では15番目の広さ、日本のおよそ半分にあたる。人口は約1億人で、中国全省一。