14年訪マカオ旅客数、7.5%増の3150万人、過去最高更新=約7割が中国本土から
- 2015/1/21 18:06
- 産業・経済
マカオ政府旅遊局は1月21日午前に記者会見を開き、昨年(2014年)に域外からマカオを訪れた旅客数が前年比7.5%増の約3150万人(のべ、以下同)に達したことを明らかにした。同局は5%増と予測していたというが、それを上回る結果となった。訪マカオ旅客の3000万人超えは史上初めて。
旅客の出身地別では、中国本土、香港、台湾の中華圏マーケット合計で2800万人となり、全体の89%を占めた。このうち、中国本土旅客が14.1%増となる約2100万人で、全体に占める割合は67%。中華圏に次いで多かったのは韓国で、16.9%増の約55万人。中華圏以外の国・地域の旅客数が50万人を超えたのは今回の韓国が初めて。日本は約29万人で、韓国に次いで多かった。
旅遊局では、日本、韓国を重点マーケットと位置付けているとし、今年、日韓からマカオを訪れる旅客のニーズを把握するための調査などを実施することを明らかにした。
マカオのカジノ売上が昨年6月以降、7ヶ月連続で前年割れとなっている中、訪マカオ旅客は順調に伸長し、過去最高を記録した。これについて、旅遊局のマリナ・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は、マカオを訪れる旅客が必ずしもカジノ目的だけではないことを示したとの見方だ。カジノ売上については、今年上半期いっぱいまで停滞が続くとの見込みもある中、今年の訪マカオ旅客についても、通年で5%程度の増となるとする見通しを明かした。