中国のネット通販大手、ニセモノ4割超=当局が14年下半期サンプル調査結果公表
- 2015/1/25 21:16
- 香港・大湾区
中国の国家工商総局は1月23日、昨年(2014年)下半期のインターネット商品取引モニター調査結果を公表。同局によるタオバオ(陶宝)、JDドットコム(京東)、Tモール(天猫)、1号店など大手ネット通販サイトが取り扱う商品を対象としたサンプル調査の結果、正規品率は58.7%、中でも最大手のタオバオが最低となる37.25%だったことがわかった。
香港の日刊紙「アップルデイリー」が1月24日付電子版で報じた。工商総局によるサンプル調査は92回実施され、このうち54回が正規品で、正規品率は58.2%、非正規品率は41.3%だったという。調査対象は大手ネット通販サイトが販売する電化製品、ベビー用品、カー用品、ファッション、化粧品、農業用品などで、知名度の高いブランドや海外ブランドの商品群が重点ターゲットとなった模様。
商品群別では、化学肥料などの農業用品の正規品率が約20%で最低。携帯電話の正規品率は28.57%で、シャオミ(小米)やサムソンブランドの模造品や再生品などの粗悪品が目立ったという。その他では、ファッション、玩具、化粧品の正規品率がいずれも66.67%、潤滑油は77.27%で最高だった。