カジノ内に違法喫煙ゾーン設置=マカオ衛生局、シティ・オブ・ドリームズに強制執行
- 2015/1/29 19:30
- カジノ・IR
マカオ政府衛生局は1月28日、コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)施設、シティ・オブ・ドリームズ マカオ内のマスゲーミング(平場)カジノフロアの一部に違法な喫煙ゾーンが設置されたとされる問題について、同局による調査及びカジノ運営会社のメルコ・クラウン(マカオ)ホールディングス社から出された異議申し立ての内容を検討した結果を公表した。
マカオでは、いわゆる「新禁煙法」に基づき、昨年(2014年)10月6日からカジノのマスゲーミングフロアの全面禁煙化が実施されている。
衛生局の発表した内容によると、シティ・オブ・ドリームズ・カジノのL01カジノフロア内のピット11エリアに法律で定められたに基づく禁煙場所のサインがないとし、罰金10万パタカ(日本円換算:約150万円)を科す行政処分を決定したという。また、衛生局からの通達を受け取った後、速やかに禁煙場所のサインを掲出するよう求めた。
衛生局からメルコ・クラウン(マカオ)ホールディングス社に対して通達を行った後、1月28日に衛生局及びタバコ規制局スタッフがシティ・オブ・ドリームズ・カジノへ立入検査を実施したところ、当該エリアに禁煙場所のサインの掲出がなされていなかったという。その際、衛生局がカジノフロアの代表者へサインの掲出をするよう求めたが、自発的に動かないとする意向を示したため、タバコ規制局スタッフにより強制執行という形でサインの掲出が行われたという。
10月6日から実施されたカジノフロアの全面禁煙化については、対象がマスゲーミングフロアに限られ、VIPカジノについては従来通りフロア面積の50%まで喫煙ゾーンを設置できる。シティ・オブ・ドリームズ側は、問題となったエリアをVIPカジノと位置付けていたとみられる。