14年12月訪マカオ団体旅客35.8%増の119万人=中国本土発が全体の8割強

マカオ政府統計調査局は1月30日、昨年(2014年)12月の団体旅客統計を発表。同月マカオを訪れた団体旅客は前年比35.8%増の119.0万人(のべ、以下同)に達した。

出発地別では、中国本土からの団体客が51.5%の大幅増となる99.1万人。このうち、広東省が17.4%増の32.8万人だった。総数に占める中国本土旅客の割合は83.3%。

このほか、旅客数が多い順で、台湾が6.3%減の5.7万人、香港が23.2%減の3.4万人、韓国が8.6%減の3.3万人、マレーシアが16.7%増の1.5万人、日本が9.9%増の1.4万人と続く。

2014年の累計団体旅客数は前年同期比26.3%増の1234.7万人。出発地別では、旅客数が多い順で、中国本土が33.8%増の997.6万人、台湾が14%増の75.9万人、香港が0.5%減の42.7万人、韓国が2.6%減の40.0万人、日本が20.2%増の16.0万人と続く。総数に占める中国本土旅客の割合は80.8%。

中国本土では、一昨年(2013)10月から土産店などで強制的に高額な買い物をさせることを前提とした超格安パックツアーなどの販売を禁止する法律が施行された。これを受け、前年は施行前の9月に駆け込み需要で本土団体客の大幅増、導入初期にあたる昨年第4四半期は激減となっており、昨年12月の前年対比が大幅増となった要因のひとつとなった。

また、9月末から12月頭まで続いた香港デモ隊による主要道路の封鎖に伴い、中国本土からマカオを訪れる団体旅客が減少するとの事前予想もあったが、結果的には全く影響がなかった。

なお、2014年12月の入境旅客数(総数)は、前年同月比15%増の254万0070人(中国本土旅客占有率64.5%)、2014年の累計入境旅客数は前年比7.5%増の3152万5632人(同67.4%)となっている。

中国本土からマカオを訪れる旅客の大半が利用する出入境施設、關閘ボーダーゲート(資料)―本紙撮影

中国本土からマカオを訪れる旅客の大半が利用する出入境施設、關閘ボーダーゲート(資料)―本紙撮影

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