中国・珠海で世界最大のサファリパーク着工=マカオに隣接の横琴新区
- 2015/2/1 11:27
- 香港・大湾区
中国・広東省を中心に複数のテーマパークやホテルなどのレジャー施設を運営する広州長隆グループは1月29日、珠海市の「珠海横琴長隆国際海洋リゾート」第2期プロジェクトについて、正式に着工したことを明らかにした。
珠海横琴長隆国際海洋リゾートはマカオと隣接する横琴新区に位置する総合テーマパークで、昨年(2014年)3月までに第1期として大型水族館を含むテーマパーク、サーカス館、ホテルなどの一部施設が開業済み。これまでの累計訪問者数は800万人に上るという。
今回着工する第2期プロジェクトは、敷地面積300ヘクタール超という世界最大のサファリパーク、屋内テーマパーク、新サーカス館などが含まれる。プロジェクト総工費はおよそ200億人民元(日本円換算:約3800億円)。サファリパークのナイトサファリ部分について先行開業を計画しており、営業時間は午後5時から23時を予定しているとのこと。
同社によると、第2期プロジェクトの全面開業後、リゾートの年間入場者数は3000万人に達すると予測している。
横琴新区はマカオのカジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設集積エリアとなるコタイ地区と川を隔てて隣接する位置にあるマカオのおよそ4倍の面積を持つ島。中国の国家級開発区に指定され、グローバル企業の華南地区本部、レジャー施設、漢方薬研究施設、教育機関などの誘致を目指して整備が進められている。マカオ・コタイ地区と横琴新区の間では、昨年12月18日から24時間通関化が実現しており、今後、マカオナンバーの自家用車の乗り入れも検討されている。また、広州からの高速鉄道、マカオからの新交通システム延伸計画など、アクセスの向上が進む見通し。なお、横琴新区にはカジノがない。