マカオ政府博彩監察協調局は2月2日、今年(2015年)1月の月間カジノ売上が前年同月比17.4%減となる237.48億パタカ(日本円換算:約3498億円)だったことを発表。昨年(2014年)6月以降、8ヶ月連続の前年割れとなる。
金額ベースでは前月実績の232.85億パタカ(約3430億円)から2.0%増となり、2ヶ月ぶりに上昇に転じた。
ここ8ヶ月のカジノ売上の下落の要因として、中国本土富裕層を顧客ターゲットとするVIPカジノ部門の不振が指摘されている。マカオでは、今年5月から大型IR(統合型リゾート)施設カジノのオープンラッシュが始まる予定で、ゲーミングテーブルの絶対数が増えることなどから、下半期以降にカジノ売上の回復が見込まれている。
なお、昨年のマカオの通年カジノ売上は前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆1778億円)、競馬やドッグレースなどのカジノ以外のギャンブルの売上は6.8%増の11.93億パタカ(約176億円)で、総合ゲーミング売上は2.6%減の3527.14億パタカ(約5兆1937億円)となっている。