15年中国長者番付、新エネルギー開発会社創業者が初の首位に=総資産3兆円
- 2015/2/4 10:08
- 香港・大湾区
中国の胡潤研究院は2月3日、2015年最新版の世界長者番付「2015星河灣胡潤全球富豪榜」を発表。中国本土では、新エネルギー開発会社、漢能(ハネジー)ホールディングスの創業者・会長の李河君氏が総資産1600億人民元(日本円換算:約3兆100億円)で初めて首位に立った。
マカオの日刊紙「澳門日報」が2月4日付紙面で中新社北京電を引用して報じた。「2015星河灣胡潤全球富豪榜」は今年1月17日時点の計算に基づく番付という。李河君氏は前回の2014年版から資産を3倍超とし、前回中国本土でトップだった電子商取引会社、アリババの創業者・会長のジャック・マー(馬雲)氏を上回った。李河君氏の世界ランクは前回の108位から、最新版では28位に上昇している。
なお、中国本土の2位は大手不動産会社、大連万達集団創業者・会長の王健林氏及びファミリーで、総資産は1550億人民元(約2兆9200億円)。ジャック・マー氏及びファミリーは1500億人民元(約2兆8300億円)で第3位となった。
中国本土の総資産10億米ドル(約1200億円)を超える「富豪」は前回から72人増の430人となり、数では米国に次ぎ2番目に多い。中国本土の「富豪」の総資産は1兆2000億米ドル(約141兆4900億円)に達する。
中国本土のランキング上位では、不動産業、製造業関係者が最多を占めた。また、インターネット企業関係者の順位上昇も目立った。ポータルサイト、バイドゥ(百度)の李彥宏会長兼CEO夫妻の総資産は前年比8割増の1100億人民元(約2兆700億円)、ウィーチャットやQQブランドのインターネットサービスで知られるテンセント(騰訊)の馬化騰CEOは21%増1000億人民元(約1兆8800億円)、格安スマホのシャオミ(小米)創業者の雷軍CEOは850億人民元(約1兆6000億円)、通販サイトJDドットコム(京東)創業者の劉強東CEOは4倍の411億人民元(約7700億円)となるなど、いずれも大きく資産を増やした。
なお、長者番付にランクインした中国の「富豪」のうち、395人が一代で富を築いた起業家で、その数は世界で最も多いという。