旅行業、ロト事業、マカオの複合施設「ポンテ16」などを展開する香港証券取引所上場の娯楽企業、実徳環球(サクセス・ユニバース・グループ)がマカオのカジノ経営権取得に関心を示しているという。現在、同社はSJMホールディングスのライセンスによるサテライト方式の下でポンテ16内のカジノを運営している。
マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が2月3日付電子版で報じた内容によると、実徳環球の馬浩文(ホフマン・マー)エグゼクティブダイレクター兼副主席は香港「経済日報」の取材に対して「マカオのカジノライセンスについて入札が行われるとしたら、もちろん関心がある」と語ったという。
実徳環球については、2007年に日本のパチンコホール運営最大手のマルハンがおよそ5%を出資したことで話題となった。
マカオのカジノ経営は長く一社独占体制が続いてきたが、2002年にライセンスの対外開放が実現し、現在のSJM、ギャラクシー、ウィンマカオ、サンズチャイナ、MGMチャイナ、メルコ・クラウン・エンターテインメントの6社体制となった。いずれも2020-22年にかけてライセンスが満期を迎えることから、マカオ政府が今年中にもカジノ産業に関する中期計画の策定に入る見通しで、ライセンス更新条件や新規ライセンス枠の有無などに注目が集まっている。