香港警察の元トップがハッカー被害、銀行口座から760万円盗まれる
- 2015/2/6 8:21
- 香港・大湾区
香港警察の上位部門にあたる保安局の元局長で、香港新民党主席のレジーナ・イップ(葉劉淑儀)立法議会議員がハッカー被害に遭い、自身の銀行口座から6.5万米ドル(日本円換算:約760万円)が第三者の口座へ不正送金されていたことが明らかになった。
香港の日刊紙「アップルデイリー」などが2月5日付電子版で一斉に報じた。イップ議員によると、2月3日に銀行から送金連絡を受け、ハッカー被害に遭ったことに気付き、警察に通報したとのこと。思い当たる出来事として、以前、香港の鉄道会社、MTR(香港鉄路)の会長から「ヘルプ依頼」と書かれたタイトルのメールを受信した際、添付ファイルを開いたが、その後すぐに鉄道会社会長から「メールをハッキングされた」という連絡があったことを挙げた。その後、自身のメールアカウントのパスワードは変更していなかったという。
の件に関して香港メディアの取材に応じた現任の黎棟国保安局長は、事件発生後間もないため手元に資料が届いていないが、いかなる香港市民がインターネット詐欺などで損失を被った場合でも、徹底した捜査を行うことを約束する、と回答。また、市民に対して電子デバイスを使用する際、くれぐれも重要な個人情報を漏らさないよう心がけてほしいと呼びかけた。