旧正月連休の中国人旅客動向、14万人が海外、56万人が香港・マカオへ向け出発

2月18日から始まった今年(2015年)の中国本土の旧正月連休も4日が過ぎた。中国国家観光局が2月21日夜に発表した最新統計で、多くの中国本土旅客が海外や香港・マカオへ渡航している現状が明らかとなった。

マカオの日刊紙「澳門日報」が2月22日付紙面で報じた。中国国家観光局の「全国団体ツアーサービス管理システム」のデータによると、今年2月16日から21日までの間に中国本土から海外(香港・マカオ・台湾を除く)に向け出国した団体ツアー数は6621、出国人数は14万3651人に上るという。

また、香港及びマカオの出入境管理部門の統計によると、旧正月連休前の3日間に中国本土から香港、マカオへ到着した旅客はそれぞれのべ32万9100人、23万600人で、総入境旅客に占める割合はそれぞれ38%、68%となった。同じく連休前の3日間に中国本土から台湾へ到着した団体ツアー客は1万7400人という。

中国国家観光局では、中国人旅客の本土内以外の旅行先として大多数を占めるのが香港、マカオ、台湾、日本、韓国、東南アジアといった近距離だが、オーストラリア、ヨーロッパ、米国など遠方へ出かける人の数も目立ったとしている。

中国本土から日帰りまたは短期旅行が可能な香港、マカオについては、新年3日目となる昨日(2月21日)から旅客が急増しており、23日頃までピークが続く見込み。マカオでは昨日、中国本土旅客の単日の出入境者数がのべ22万5千人(午後9時現在)に達した。

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場=2月21日(写真:GCS)

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場=2月21日(写真:GCS)

 

中国本土からの観光客で大混雑となったマカオ旧市街の主要観光地周辺では交通管制が敷かれた=2月21日(写真:GCS)

中国本土からの観光客で大混雑となったマカオ旧市街の主要観光地周辺では交通管制が敷かれた=2月21日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun