中国本土富裕層ターゲットの高級宝飾品輸入大幅減=15年1月マカオ対外商品貿易

昨年(2014年)6月以降、マカオでは中国本土富裕層を主なターゲットとしたVIPカジノの不調に伴うカジノ売上減が続いている。これまで好調だったハイエンドリテール市場にも影響が及んでいるようだ。

マカオ政府統計調査局は3月3日、今年(2015年)1月の対外商品輸出入統計を発表。輸出は前年同月比2.9%増の9.6億パタカ(日本円換算:約144億円)、輸入は同1.2%減の85.3億パタカ(約1279億円)で、貿易赤字は75.7億パタカ(約1135億円)となった。対外商品貿易総額は前年同月比0.8%減の94.9億パタカ(約1423億円)。

輸入元については中国本土が3.9%増の30.4億パタカ(約456億円)、EUが3.8%減の19.1億パタカ(約286億円)。品目ではコンシューマーグッズが14.9%減の47.6億パタカ(約714億円)で、このうちゴールド製宝飾品が56.5%の大幅減となる6.4億パタカ(約96億円)、食品及び飲料が15.7%増の12.7億パタカ(約190億円)となった。このほか、携帯電話が46.3%増の13.4億パタカ(約201億円)、建築資材が19.1%増の3.4億パタカ(約51億円)だった。

なお、1月の商品輸入総額に占める日本の割合は4.9%となり、中国本土(35.6%)、米国(9.7%)、香港(7.7%)、スイス(7.7%)、フランス(7.7%)、イタリア(5.9%)に次ぐ。

コンシューマープロダクツのほとんどを輸入に頼る(資料写真)—本紙撮影

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