海外へ移民した中国人富豪、10年間で7.6万人=世界一、人気は豪州

中国人の富豪による海外への移民がブームとなっている。国際不動産コンサルティング会社のナイトフランクが発表した最新データで、2003年から2013年までの10年間、海外に移民した富豪の数が最も多かったのが、中国、次いでインド、フランスだったことが分かった。なお、世界の富豪の間で最も人気の高かった移民先は英国だったが、中国人富豪の中では豪州がトップとなった。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が3月8日の電子版で報じた。ナイトフランクのリサーチによると、2003年から2013年までの10年間に中国から海外へ移民した富豪は7.6万人おり、世界の富豪のおよそ15%を占め、世界一だったという。中国に次いで海外へ移民する人の数が多かった国はインドの4.3万人、フランスの3.1万人。

また、同リサーチによると、この10年間で移民先として最も人気が高かったのは英国で、世界から11.4万人の富豪移民を受け入れたという。この数は実に英国の富豪人口の14%を占めるものとのこと。英国に次いで富豪移民の移民の受け入れが多かったのは、シンガポール、米国、豪州、香港、カナダ、アラブ首長国連邦の順。

リポートでは、スイスが銀行業の透明性を高めたこと、各国が移民受け入れ縮小傾向にあることなどから、昨今では富豪による移民意欲が大幅に減退していると指摘している。

中国で最も豊かな都市といわれる上海市(資料)—本紙撮影

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