マカオ、返還後初のマイナス成長=14年、カジノ売上と旅客消費の低迷響く

マカオ政府統計調査局は3月13日、昨年(2014年)第4四半期のマカオの実質GDP(域内総生産)が前年同期比17.2%減、通年でも0.4%減となる4433億パタカ(日本円換算:約6兆7006億円)だったとする最新統計を発表した。マイナス成長は1999年にマカオがポルトガルから中国に返還されて以来初めて。

マイナスの主な要因はカジノ売上の下落と旅客による消費の減少。マカオの月次カジノ売上は昨年6月から前年割れが続き、年間カジノ売上は前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆3133億円)で、2002年のカジノライセンスの対外開放以降初めてのマイナスを記録。ゲーミングサービス輸出は7.9%減となった。また、訪マカオ旅客総数は前年比7.5%増の約3150万人となったが、旅客による消費が減少に転じたことで、ツーリズムサービス輸出は0.3%減となった。

なお、昨年のマカオの1人あたりGDPは71万3514パタカ(約8万9333米ドル、約1078万円)。

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

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