マカオ航空、年内の成田線増便を計画=週4便から毎日運航へ
- 2015/3/18 11:43
- 澳日関係
マカオと日本を結ぶ直行便を運航している唯一の航空会社、マカオ航空の鄭岩社長は3月17日、今月(3月)29日の大阪(関西国際空港)線のデイリー化に続き、東京(成田国際空港)線でも今年(2015年)末を目標にデイリー化を計画していることを明らかにした。
マカオ航空の成田便は過去にデイリー運航を行っていた時期もあるが、2012年秋以降の日中関係の複雑化を受け、搭乗率が3割にまで落ち込んだことから、2013年1月に週2便へ大幅な減便を行った。その後、同年4月から週4便となり、現在に至っている。
昨今、マカオでは円安などを背景に日本渡航がブームとなっており、マカオから日本を訪れる訪日旅客需要の高まりで、日本線は定期便、チャーター便ともに高い搭乗率をキープしているとされる。
マカオの日刊紙「澳門日報」が3月18日付紙面で報じた内容によると、マカオ航空の保有機材は現在15機(いずれもエアバス製A321型7機、A320型3機、A319型5機)で、今後、新造機の追加により今年中に17機、2018年までに24機体制となる予定という。同社では、マカオへ乗り入れるLCC(格安航空会社)の増加やハブとするマカオ国際空港と香港、広州、シンセン、珠海の近隣空港間競争が激化する環境の中、保有機材の増をバックに、需要の高い東南アジア(タイ、ベトナム)及び北東アジア(日韓)線の拡大など、ネットワークの見直しを図ることで対抗する考え。
マカオ航空はマカオに本拠地を置くマカオを代表するフラッグシップキャリアで、中国4大航空会社の一角にあたるエアチャイナ(中国国際航空)が7割弱、マカオ特別行政区政府が2割強の株を保有する。世界的なアライアンスには加入していないが、エアチャイナ、全日空、アシアナ航空、タイ国際航空といったスターアライアンス系航空会社を中心にコードシェアを行い、マイレージサービスではエアチャイナ、全日空と提携している。