マカオ二大スーパーの一角「サンミウ」、アジア小売大手傘下に
- 2015/3/27 10:38
- 産業・経済
英ジャーディン・マセソン系で、アジア地区で総合リテールビジネスを手がけるデイリー・ファーム・インターナショナル社(本部:バミューダ)は3月25日、マカオの二大スーパーマーケットチェーンの一角にあたるサンミウスーパーマーケット(新苗超級市場)の買収を完了したと発表した。
デイリー・ファームの発表によると、サンミウスーパーマーケットはマカオで大衆スーパー15店舗を展開し、1店舗あたり平均面積は9500平方フィート(約883平米)。買収の目的については、マカオのリテール市場における自社のプレゼンスを高めるためとしている。買収価格、今後の方針、従業員の待遇などについては、いずれも未発表。
デイリー・ファームは香港で大規模スーパーマーケットチェーンのウェルカムスーパーマーケット(惠康超級市場)を持つほか、マカオ地区でもコンビニチェーンのセブンイレブン、ドラッグストアチェーンのマンニングス(萬寧)、カフェチェーンのスターバックスコーヒーなどを展開している。
マカオのスーパーマーケット業界では、マカオ資本のサンミウとロイロイ(來來)の二大勢力が店舗数で他を圧倒的している。近年、香港財閥系のワトソンズグループが手がけるパークンショップ(百佳)が積極的な店舗展開を進めている。