通貨供給量下落、預貸率上昇=15年2月、マカオ貨幣・金融統計
- 2015/4/2 18:47
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は4月2日、今年(2015年)2月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月から下落に転じたとする最新統計を発表。また、預金総額の減少した中、融資総額の増加したことから、総体銀行預貸率は上昇となった。
【マネーサプライ】
流通貨幣が8.1%上昇、通知預金が4.5%の下落となり、M1は前月比2.2%減。同時に、準通貨負債は2.4%下落、通貨供給量M2は2.4%減の4817億パタカ(日本円換算:約7兆2126億円)となった。前年同月と比較してM1が5.5%、M2が5.4%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は27.6%で前月から0.9ポイント、前年同月から3.0ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は50.3%で、前月から0.4ポイント、前年同月から0.1ポイントのそれぞれ減、人民元の比重は11.9%で、前月から0.8ポイント、前年同月から4.3ポイントのそれぞれ減、米ドルの比重は8.1%で、前月から0.3ポイント、前年から1.4ポイントンそれぞれ増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.6%減の4696億パタカ(約7兆314億円)。通貨別ではマカオパタカが0.1%、米ドルが1.5%のそれぞれ増、香港ドルが3.1%、人民元が8.7%、その他外貨が0.6%のそれぞれ減。非マカオ居民による預金は前月から1.6%上昇の2447億パタカ(約3兆6639億円)。公共部門の銀行システムへの預金は3.0%上昇の1058億パタカ(約1兆5842億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.7%減の8201億パタカ(約12兆2829億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.1%、42.1%、13.7%、20.4%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比0.4%増の3462億パタカ(約5兆1852億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ27.2%、65.0%、0.5%、7.1%で、金額ベースでは942億パタカ(約1兆4109億円)、2249億パタカ(約3兆3684億円)、16億パタカ(約240億円)、244億パタカ(約3654億円)。対外部門への融資は前月比1.8%増の3550億パタカ(約5兆3170億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.3%、21.9%、17.5%、54.5%で、金額ベースでは48億パタカ(約719億円)、776億パタカ(1兆1622億円)、620億パタカ(約9286億円)、1936億パタカ(約2兆8996億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は2月末時点で前月末と比較して1.2ポイント上昇の60.2%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.5ポイント上昇の85.5%。