中国人民元、2030年に世界外貨準備の12.5%占める=HSBC調査

大手金融機関HSBCが世界の外貨準備管理機構に対する調査結果を元に、2030年にも中国人民元が世界の外貨準備総額の12.5%前後を占めるという予測を明らかにした。中国政府による中国本土市場の対外開放が進んだ結果、人民元の国際的地位向上につながったものとしている。

マカオの日刊紙「澳門日報」が4月14日付紙面でロイター香港電(13日)を引用して報じた。調査は今年(2015年)3月に世界72の中央銀行を対象に実施されたもので、調査対象となった中央銀行の外貨準備高合計は5.9兆米ドル(日本円換算:約708兆円)で、世界全体の48%に相当するとのこと。

調査結果によると、世界の外貨準備総額に占める人民元の割合は上昇傾向にあり、2015年末に2.9%、2020年に6.9%、2025年に10.4%、2030年には12.5%に達する見通しという。

なお、人民元に投資している、または投資を検討していると回答したのは全体の53%にあたる35行だった。信用リスクに起因する市場内の流動性及び多元的投資機会不足などを指摘する意見など、慎重な回答もあったという。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun