パンダのつがい今月末マカオ到着、先代の名前を継承へ=マカオ返還15周年「プレゼント」

マカオ政府行政法務庁長官事務所は4月19日、中国中央政府から返還15周年を記念してマカオへ寄贈されることが決まっているジャイアントパンダの個体、オスの「ヤーリン」とメスの「スーロン」のつがいが今月30日にマカオへ到着することを明らかにした。

中央からマカオにパンダのつがいが贈呈されるのは、今回が返還10周年以来5年ぶり2度目となる。

また、5年前と異なり、今回は名前を一般公募しない方針とされてきた。そのため、すでにそれぞれが持つ「ヤーリン」と「スーロン」の名前が使用されるものと見られていたが、同日、返還10周年の際に一般公募で決まった先代と同じ名前に改名されることが発表された。先代の名は中国語で「ハッピー」を意味する「開心(カイシン)」から、オスが「カイカイ(開開)」、メスが「シンシン(心心)」と名付けられたもので、マカオ市民が選んだものであり、すでに広く親しまれていることなどを理由に「継承」が決まったという。

なお、現在マカオジャイアントパンダパビリオンで飼育、展示されている先代の「カイカイ」については、元の名前の「スーヤン(蜀祥)」に改名された上、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため中国本土に里帰りし、そのままマカオ戻らないという。メスの先代「シンシン」は昨年6月に急性心不全で亡くなっている。

返還15周年を記念してマカオへ贈呈されるジャイアントパンダのつがい、右がオスの”新”カイカイ(ヤーリン)、左がメスの”新”シンシン(スーロン)(写真:GSAJ)

返還15周年を記念してマカオへ贈呈されるジャイアントパンダのつがい、右がオスの”新”カイカイ(ヤーリン)、左がメスの”新”シンシン(スーロン)(写真:GSAJ)

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