訪マカオ旅客がアイコス用ヒートスティック70カートン持ち込み図る…税関検査で発見

澳門海關(マカオ税関)は4月14日、同月13日午後、タイパ島北安地区にある海の玄関口、タイパフェリーターミナルの税関検査場で旅客の手荷物から加熱式たばこ「アイコス」用のヒートスティック70カートン(1万4000本)、総価格約1万5000香港ドル(日本円換算:約21万円)相当を発見したと発表。

当該旅客は香港国際空港発の高速船に乗って到着した台湾出身の男で、マカオ入境直前の税関検査場で「申告物なし」の緑色レーンを通過した際に税関職員が呼び止め、X線検査で手荷物の中身を確認したところ、スーツケース1個及びバックパック2個の中にヒートスティックが入っていたことがが判明したもの。

男は税関の調べに対し、日本で購入したもので、個人使用する目的だったなどと説明したとのこと。税関は、5000〜10万マカオパタカ(約7万〜139万円)の罰金及び押収物が没収となる対外貿易法違反で男を起訴した。

近年、マカオではたばこ製品の値上げや禁煙エリアの拡大が続いている。直近では、2015年7月にたばこ消費税の増税が実施されると同時に、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの免税持ち込み範囲についても、従来の紙巻きたばこを現状の100本(5箱)から19本、葉巻を10本から1本、刻みたばこは100グラムから25グラムとする大幅な縮小が図られた。内外価格差を利用した安いたばこの流入を防ぐべく、各イミグレーションの税関検査場でのチェックも強化されている。税関では、今後もたばこの密輸に対する取り締まりを強化して臨むとした。

なお、マカオはアイコス及びアイコス用ヒートスティックが公式販売されていない地域にあたる。

旅客がハンドキャリーでマカオへの持ち込みを企図したアイコス用ヒートスティック(写真:澳門海關)

旅客がハンドキャリーでマカオへの持ち込みを企図したアイコス用ヒートスティック(写真:澳門海關)

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