マカオカジノ大手SJMホールディングスが2020年中間業績発表…コロナ禍で大幅赤字に

 マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは7月28日、2020年中間業績(1〜6月期)を発表した。

 同社発発出資料によれば、今年上半期の業績は新型コロナによる甚大な影響を受け、株主に帰属する純利益は184.1%減の14.12億香港ドル(日本円換算:約191億円)の赤字となった。なお、前年同時期の16.79億香港ドル(約228億円)の黒字だった。

 カジノ純売上(総カジノ売上からコミッション及びインセンティブを控除したもの)は前年同時期から74.4%減の42.7億香港ドル(約579億円)、調整後EBITDAは147.3%減の9.8億香港ドル(約133億円)の赤字。

 同社では、今年上半期の業績は新型コロナの流行下、観光業界が大きくシュリンクしたことを反映したものとなり、同社として運営コストの管理に努めているとした。また、コタイ地区で開発を進める大型IR「グランドリスボアパレス」は検査及び申請段階にあり、営業許可が得られた後、今年末の開業を予定しているとのこと。

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  2.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  4.  マカオ金融管理局は4月16日、今年(2025年)3月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資…
  5.  マカオ治安警察局は4月16日、路上で小学生女児の尻を触ったとしてマカオ人の男(86)を逮捕したと…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun