マカオ、カジノのキャッシャーから約135万円分チップ盗む…中国本土出身の男逮捕

 マカオ司法警察局は10月24日、コタイ地区にあるカジノ施設内にある現金とゲーミング(カジノ)チップの交換所にあたるキャッシャーのカウンター上にあったゲーミングを盗んだとして中国本土出身の自称サービスアパート従業員の男(41)を加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同月19日、1人のカジノ客がキャッシャーを訪れ、10万香港ドル(日本円換算:約135万円)の現金を同額分のチップと交換を要求。客がキャッシャー係員に現金を渡し終え、チップの受け取りを待つ間、急に便意を催したとしてトイレに行くため場を外したという。キャッシャー係員がチップをカウンター上に用意し、客の戻りを待っていたところ、近くで様子を伺っていた被疑者がキャッシャー係員の不意をついてチップを盗んで逃走。客が戻ってきた際にチップがないことに気づき、警備員を通じて警察に通報したとのこと。カジノ施設側は客にチップを弁済したことから、10万香港ドルの損失が生じた。

 通報を受けた司法警察局が捜査に着手し、被疑者の特定に成功。事件翌日の夜、被疑者が被害に遭ったカジノ施設と同系列のタイパ島にあるカジノ施設内でギャンブルに興じているところを警備員が発見して取り押さえ、警察官に身柄を引き渡したという。

 被疑者は警察の調べに対して犯行を認める供述をしているが、盗んだチップの行方については路上で紛失したなどと話し、詳しい説明は拒否しているという。逮捕時、被疑者は今回の事件で得た可能性がある2万香港ドル(約26万円)の現金と9000香港ドル(約12万円)分のチップを所持したとのこと。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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