マカオ司法警察局がカジノIRの最前線で働くスタッフを対象にした防犯ワークショップをMGMチャイナと合同開催
- 2021/3/16 19:24
- カジノ・IR
マカオ司法警察局は3月16日、同日カジノIR(統合型リゾート)の最前線に勤務するスタッフを対象とした警民協力による防犯能力向上を目的としたワークショップをMGMチャイナ社と合同開催したと発表。
MGMチャイナ社はマカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区でMGMコタイという2つのカジノIR施設を運営している。
同局では、カジノIR運営企業の最前線で働くスタッフの各種カジノ関連犯罪に対する防犯能力を高め、警察と民間の協力とコミュニケーションメカニズムを強化することで、カジノ及びホテル内における犯罪の発生を共同で阻止し、マカオのカジノ産業の健康な発展につなげるのが狙いと説明。過去にも複数の事業者を対象に開催実績がある。
今回のワークショップには、司法警察局から講師役としてカジノ・経済犯罪捜査に従事する刑事ら12人、MGM側からは警備、サーベイランス、調査、ホテルフロント、財務、ゲーミングテーブル、スロットマシン、キャッシャーなどの部門から47人が参加。
講師から警察への通報手順、最新のカジノ関連犯罪の趨勢、オンラインデート詐欺、投資・電話詐欺の手法、偽造文書、偽造紙幣、マネーロンダリングといった犯罪に関する法律知識、カジノIRの最前線で働くスタッフ向けの防犯のヒントなどについて講義形式で紹介した後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する犯罪に関する問題やその対応についてのミーティングを行い、防犯意識と能力の向上を図ったとのこと。この経験を友人や家族とも共有してほしいとした。
司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりを強化して臨むと同時に、カジノ業界との協力を密にし、カジノの最前線で勤務するスタッフに対するトレーニングの提供などを通じ、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組み、カジノ産業の健康的な発展を保障していくとした。