マカオ、単日インバウンド旅客数がコロナ影響下の最多を更新…3月26日に3万2647人、近日復調傾向
- 2021/3/27 15:43
- 産業・経済
マカオ政府旅遊局(MGTO)が3月27日に公表した資料によれば、近日インバウンド旅客が復調傾向にあるとのこと。
直近1週間(3月20〜26日)のインバウンド旅客数は18万9843人、1日平均2万7120人(延べ、以下同)で、2月初旬の春節(旧正月)ゴールデンウィークから109.5%増、2月の日平均との比較でも77.8%となり、昨年来続く新型コロナ影響下で最多の週間インバウンド旅客数を記録したという。
また、直近の金曜日にあたる3月26日の単日インバウンド旅客数が3万2647人に達し、前週土曜の20日に記録した3万2016人を抜き新型コロナ影響下の最多を更新。前年同日からは実に1309%増だった。
このほか、2月のインバウンド旅客の平均滞在時間は前月から0.3日延びて1.9日に。宿泊を伴う旅客に限ると0.2日延びて3.2日、日帰り旅客は横ばいの0.1日だった。
MGTOでは、各種データからこのところインバウンド旅客数が緩やかな増加傾向にあり、観光名所周辺でも人出が増えている状況が見てとれるとした。
マカオと中国本土における流行状況が落ち着いてきたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これに伴い、中国本土旅客がけん引するかたちで旅客が戻りつつある状況が続いた。1月、2月については対前月で下落が続いたが、中国本土の一部エリアで市中感染が出現したことで、移動を控えるよう呼びかけがなされたことなどが要因と考えられる。この影響は2月中旬の春節(旧正月)ホリデーまで続いたが、2月下旬以降は再び落ち着きを取り戻している。中国本土との往来制限緩和以降、MGTOが中国本土に向けたインバウンド旅客誘致目的のプロモーションを積極的に展開している。
ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計48人。内訳は域外からの輸入性が46人、輸入関連性事案が2人。中国本土との往来制限が緩和されて久しいが、市中感染例は3月26日まで362日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。