マカオカジノIR運営ウィンマカオが2020年通期の業績発表…コロナ禍で赤字に転落

 マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するウィンマカオ社は3月31日、昨年通期(2020年1〜12月)の業績を発表。

 同社の昨年通期の営業収入は前年比79%減の76.1億香港ドル(日本円換算:約1084億円)にとどまった。カジノ収入は82%減の55.4億香港ドル(約789億円)。非カジノ収入についても61%減の20.7億香港ドル(約295億円)で、このうちホテル客室収入は70%減の6.62香港ドル(約94億円)。株主に帰属する純利益は前年の50.57億香港ドル(約720億円)の黒字から72.17億香港ドル(約1028億円)の赤字に転落した。

 同社では、業績発表にあたって昨年1月から新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴う各種防疫措置に渡航制限等の影響を挙げ、未曾有の状況の中、グループの事業と従業員の福利厚生を守ることを重視し、同年は大規模プロジェクトへの資本支出を延期せざるを得なかったが、今後も市場の状況と情勢を注視しながら、安定した段階で再開する予定とした。

大型カジノIR「ウィンパレス」(資料)=マカオ・コタイ地区、2020年5月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun