香港、新型コロナ新規感染確認が輸入性も含めてゼロに…今月2度目=7/15

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例とされたが輸入例との関連性確認後に変更)、11日には空港での業務に従事する男性1人がL452R変異株感染確認され、暫定的に市中感染例(感染経路不明)とされる事案があった。

 香港政府の発表によれば、7月15日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は輸入性も含めてゼロだったとのこと。香港における新規感染確認例ゼロとなるのは3日ぶりで、今月2度目。市中感染確認に限ると4日連続ゼロ。

 7月15日午後の時点で、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月1日〜14日)累計の新規感染確認は32人で、内訳は輸入性が30人、輸入関連性が1人、市中(感染経路不明)が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1956人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月14日午後8時時点のワクチン接種率は39.7%(1回目の接種完了)、27.6%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は457万5365回、1日あたり接種回数は5万7111回(7日移動平均値6万1693回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに450日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。現時点で具体的なスケジュール及び詳細条件は未発表ではあるものの、香港の感染経路不明の市中感染ゼロが14日にわたって維持できれば条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が実現するとされている。ただし、11日に感染経路不明の変異株感染例が出現したことを受け、状況は流動的となっている。

 このほか、香港衛生当局は7月12日にドイツ・フランクフルトから香港へ到着したルフトハンザ航空LH796便の乗客のうち1人が新型コロナ感染確認、2人が防疫規定に違反して搭乗していたとし、ルフトハンザ航空のフランクフルト出発便の香港への乗り入れを7月16日から7月29日まで禁止とする措置を講じることを明らかにした。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は8月16日、同月14日にマカオ半島北部にある關閘イミグレーションの出境口…
  3.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)7月の住宅売買・…
  4.  いぬを中心にしたシンプルでポップな作品で注目を集める日本のイラストレーターmatsuiさんの海外…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ(SJM Resorts, S.A./澳娯綜…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun