マカオIR運営大手GEGが2021年通期業績発表…黒字転換

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は2月23日、昨年通期(2021年1〜12月)の業績を公表。

 同社発出のプレスリリースの内容によれば、昨年通期のグループの純売上高は前年比53%増の約197億香港ドル(日本円換算:約2905億円)、前年同期はマイナス約10億香港ドル(約147億円)だった調整後EBITDAはプラスに転じて約35億香港ドル(約516億円)、株主に帰属する純利益についても同じく約40億香港ドル(約590億円)の赤字から約13億香港ドル(約192億円)の黒字に。

 同社の呂志和会長は今回の業績発表にあたり、直近の旧正月(春節)ホリデー期間中のパフォーマンスも満足いくもので、インバウンド旅客数は渡航制限の影響を受けて事前予測を下回ったが、自社についてはプレミアムマスが牽引するかたちでカジノ売上が堅調で、ホテル客室稼働率は上昇、ショッピングモール売上も理想的だったことを挙げ、マカオのツーリズム・レジャー分野における潜在需要を証明したとコメント。また、コタイ地区にある旗艦IR(統合型リゾート)ギャラクシー・マカオで展開する第3および第4フェーズ拡張工事に関して、既存リゾート施設のリニューアルとリノベーションを通じてマカオへの投資を継続するとし、拡張部の開業時期は市況に応じて決定していく予定とした。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

ギャラクシーエンターテイメントグループの旗艦IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシー・マカオ」(資料)=2021年9月、本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun