マカオ国際空港、2022年1Qの旅客数は約27.8万人…対前年37%増もコロナ前の1割

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMがこのほど公表した資料によれば、今年第1四半期(2022年1〜3月)の旅客数は27万8556人(延べ、以下同)で、同年同期比37.0%増、昨年第4四半期比でも59.0%増となった。

 ただし、コロナ前の2019年の同期比では11.9%にとどまる。

 新型コロナウイルス感染症の流行が始まって以降、各国・地域において水際措置と出入国・境制限が講じられたことを受け、航空業界は長期にわたって低迷を余儀なくされている。マカオ国際空港では、昨年第3四半期以降にマカオと中国本土との間で往来制限の緩和が進んだことを受けて、旅客便は中国本土路線が主となっている。

 今年第1四半期の旅客増の要因として、1月から2月にかけての中国本土における新型コロナの流行状況が落ち着いていたことが挙げられる。しかしながら、3月は各地で比較的大規模な再流行が出現したことにより水際措置の強化が図られ、大幅な下落に転じた。

 今年第1四半期の旅客数を月別でみると、1月が12万0606人、2月が11万6725人、3月が4万1225人となっており、水際措置強化の影響が大きかったことがわかる。3月単月では前年同月の半分以下。

 中国各地における再流行は現時点でも沈静化しておらず、4月から5月にかけての旅客数も回復が見通せない状況。

 マカオ国際空港の2019年の年間旅客数は約961.1万人。CAMでは、今年の旅客数目標についてコロナ前の3割まで回復するとの見通しを示していたが、第1四半期終了時点で1割強にとどまり、今後挽回できるかどうかは水際措置の緩和の有無とその規模次第となりそうだ。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun