中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は30省市区から1188人…18日ぶり1千人超、大半が内モンゴル自治区=10/5

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月6日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月5日の中国本土における新規市中感染確認者数は183人(前日から40人減)だったとのこと。内訳は広東省37人、四川省36人、内モンゴル自治区26人、重慶市13人、陝西省11人、江蘇省10人、雲南省10人、山西省8人、黒竜江省5人、遼寧省4人、チベット自治区4人、天津市3人、河南省3人、湖南省3人、寧夏回族自治区3人、北京市2人、海南省2人、山東省1人、貴州省1人、甘粛省1人。このうち四川省の15人、内モンゴル自治区の14人、広東省の8人、雲南省の5人、湖南省の3人、北京市の1人、山西省の1人、黒竜江省の1人、重慶市の1人、甘粛省の1人の計50人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは355日連続で、6日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は1005人(前日から258人増)。内訳は内モンゴル自治区445人、新疆ウイグル自治区97人、天津市57人、湖北省46人、四川省43人、チベット自治区36人、寧夏回族自治区32人、雲南省30人、広東省27人、重慶市24人、河南省22人、陝西省22人、浙江省19人、江蘇省12人、上海市11人、貴州省11人、甘粛省10人、広西チワン族自治区9人、山東省8人、湖南省8人、吉林省7人、黒竜江省7人、安徽省7人、山西省5人、江西省3人、北京市2人、河北省2人、遼寧省2人、福建省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1188人で、4日連続増。18日ぶりに1千人超となった。

 10月5日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2883人(うち輸入性が620人)で、重症者は16人(輸入性1人)。無症状の患者8851人(輸入性782人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月5日の新規感染者数が3桁となった省市区は内モンゴル自治区(471人)のみ。フフホト市からの報告例が460人を占めた。同市の累計感染者数は1200人超に上っており、5日からバスが全面運休しているという。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。5日の新規感染者数は前日から6人増の64人で、広州市、深圳市、恵州市、韶関市、中山市からの報告例。広州市が23人を占め、南沙区と白雲区の一部で6日にかけて全民PCR検査が実施予定とのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。入境時隔離検疫撤廃後も感染者数に大きな変化は生じていない。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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