中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は27省市区から795人…3日連続1千人以下、広東省は97人=10/17

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月18日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月17日の中国本土における新規市中感染確認者数は208人(前日から26人増)だったとのこと。内訳は山西省46人、広東省36人、内モンゴル自治区17人、湖南省16人、北京市14人、江蘇省11人、陝西省9人、浙江省8人、四川省8人、新疆ウイグル自治区8人、河南省6人、雲南省6人、湖北省5人、黒竜江省4人、遼寧省3人、寧夏回族自治区3人、広西チワン族自治区2人、重慶市2人、チベット自治区2人、上海市1人、山東省1人。このうち山西省の5人、内モンゴル自治区の4人、北京市の3人、寧夏回族自治区の3人、江蘇省の2人、四川省の2人、浙江省の1人の計20人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は587人(前日から53人増)。内訳は新疆ウイグル自治区133人、広東省61人、湖南省43人、四川省38人、内モンゴル自治区33人、湖北省32人、山西省31人、浙江省27人、雲南省27人、陝西省27人、江蘇省19人、上海市14人、河北省13人、甘粛省11人、山東省9人、広西チワン族自治区9人、天津市8人、重慶市8人、河南省7人、安徽省6人、貴州省6人、チベット自治区6人、寧夏回族自治区5人、北京市4人、黒竜江省4人、遼寧省3人、吉林省3人。

 無症状を含む新規感染者数は795人で、7日ぶり増。ただし、3日連続1千人以下を維持した。

 10月17日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4413人(うち輸入性が636人)で、重症者は15人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5683人(輸入性933人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月17日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち27で、前日と同数。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区の141人のみだが、広東省が97人に上った。近日、全体として感染者総数は減少傾向にあるが、依然として多くの省市区で患者が出現している状況に変わりはない。

 新疆ウイグル自治区では前日に続いて200人以下となり、ウルムチ市とグルジャ市からの報告例が主という。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。17日の新規感染者数は前日から46人増の97人で、広州市からの報告例が過半数を占めた。深圳市からも20人。中山市では工事現場でクラスターが出現した模様。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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