香港からマカオへの交通費片道無料キャンペーン、海外旅客も適用対象に

 マカオ政府旅遊局(MGTO)では、インバウンド誘致プロモーション施策の一環として今年(2023年)1月13日から香港居民を対象として香港〜マカオ間の往復にかかる一部交通機関の運賃を片道無料とするキャンペーン「Macao Treat」を展開してきた。

 MGTOは4月8日、同キャンペーンによるインバウンド誘致効果は理想的な結果だったとし、4月10日から6月30日までを第2フェーズとし、適用対象を香港居民に加えて香港を訪れる台湾及び日本を含む国際旅客に拡大すると発表。

 本キャンペーンで利用できる交通機関は5社となり、高速船の「TurboJET(噴射飛航)」と「Cotai Water Jet(金光飛航)」、クロスボーダーバス(港珠澳大橋経由)の「HK-MO Express(港澳快線)」、「One Bus(港澳1號)」、「Eternal East Cross-Border Coach(永東直巴)」。

マカオの各イミグレーション施設で出入境旅客が増加している状況=港珠澳大橋マカオ側イミグレーション(図版:MGTO)

 期間中、1人あたり各交通機関を1回ずつ利用することができる。なお、往路と復路を同日とすることはできない。MGTOでは、日帰り利用を適用外とした理由について、旅客のマカオ宿泊促進による滞在時間の延長を図りたい意向があるためと説明している。

 MGTOによれば、本キャンペーンの第1フェーズとなる今年1月13日から3月31日までの期間に14万5657人(延べ、以下同)の利用があったとのこと。内訳は船が約10万人、バスが約4.5万人。今年1〜3月の累計インバウンド旅客数(暫定数値)は496万人超に上り、うち約151万人が香港旅客だったとした。

「Macao Treat」キャンペーン第2フェーズの告知フライヤー(図版:MGTO)

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