「ミシュランガイド香港マカオ2023」星獲得店発表…マカオは17店、前年から2増0減

 仏ミシュラン社は4月26日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュランガイド香港マカオ2023」の星獲得リストを発表。

 同タイトルは2009年の創刊で、以降は毎年更新版が出版されており、2023年が第15冊目となる。2023年版は前年に続いてマカオの統合型リゾート(IR)運営大手、SJMリゾーツがオフィシャルパートナーに。

新たに1つ星を獲得したザ・ロンドナー・マカオ「淮揚曉宴」のシニアシェフ肖飛氏=2023年4月26日(写真:Sands Resorts Macao)

 マカオでは、マカオ半島中心部に位置するIRグランドリスボア内のロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)とエイト(中国料理)、コタイ地区のIRシティ・オブ・ドリームズ マカオ内のジェード・ドラゴン(広東料理)の3店が前年に続いて三つ星を獲得。2019年以降、三つ星はこの組み合わせで変わっていない。グランドリスボアはマカオで唯一となる1つ屋根の下に2つの三つ星レストランを擁するホテルのポジションを維持した。ロブション・オ・ドームはマカオで創刊以来15年連続三つ星を維持する唯一の存在だ。

ミシュランプレートから1つ星に昇格したMGMコタイ「蜀道」の料理長楊登全氏=2023年4月26日(写真:MGM)

 2023年版において、マカオで星を獲得した店の数は前回版2店増の17店。新たに星を獲得(初登場)した2店はいずれも1つ星評価で、コタイ地区にあるIRザ・ロンドナー・マカオ内の淮揚曉宴(淮揚料理)と同じくMGMコタイ内の蜀道(四川料理)。なお、星の格上げ/格下げはなかった。前回に続いて今回も星を獲得した全店がIR施設に入っており、マカオならではの特色といえる。

 ミシュランガイド香港マカオ2023で星を獲得したマカオのレストランのラインナップは以下の通り。(順不同)

三つ星
■ジェード・ドラゴン(広東料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■ロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)グランドリスボア内
■エイト(中国料理)グランドリスボア内
※前年から変動なし。

二つ星
■アラン・デュカス・アット・モーフィアス(コンテンポラリーフレンチ)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■風味居(湖南・四川料理)スターワールドホテル内
■泓(マカオ)(日本料理)ウィンマカオ内
■シーチュアン・ムーン(四川料理)ウィンパレス内
■ウィンレイ(広東料理)ウィンマカオ内
※前年から変動なし。

一つ星
■麗軒(広東料理)ザ・リッツカールトンマカオ/ギャラクシーマカオ内
■オット・エ・メッツォ・ボンバーナ(イタリアン)ギャラクシーマカオ内
■パールドラゴン(広東料理)スタジオ・シティ内
■ザ・キッチン(ステーキハウス)グランドリスボア内
■ウィンレイ・パレス(広東料理)ウィンパレス内
■帝影樓(広東料理)アルティラマカオ内
■紫逸軒(広東料理)フォーシーズンホテルマカオ内
■淮揚曉宴(淮揚料理)ザ・ロンドナー・マカオ内
■蜀道(四川料理)MGMコタイ内
※初登場が2店で、蜀道はミシュランプレートからの昇格。

 2021年版から新たに加わったレストランのサステナブルな取り組みを評価する新カテゴリー「グリーンスター」について、マカオから選ばれたのは、公立のツーリズム専門教育機関にあたるIFT(マカオ旅遊学院)が運営する教育実習施設を兼ねたIFTエデュケーショナルレストラン(マカオ料理)のみで、前年同様。同店は先行発表されたコストパフォーマンスが高いレストラン(香港マカオ版では前菜、メインディッシュ、デザートの3品で400香港ドル/マカオパタカ=約6500円以下が基準)をピックアップする「ビブグルマン」カテゴリーにも入選している。マカオのビブグルマン掲載店は7店で、ラインナップは前回から変動なし。

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、年に一度のモータースポーツの祭典「第71回マカオグランプリ」があすから4日間(11月…
  2.  長い歴史を持ち、世界的な知名度を誇るモーターレースの祭典「マカオグランプリ」。今年(2024年)…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは11月12日、今…
  4.  マカオ治安警察局は11月12日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持…
  5.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ(Macau Grad Pri…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun