マカオのカジノで発生した乱闘事件で新たに5人逮捕…当局は対策会議開催

 マカオにあるカジノ施設内で5月1日未明、中国人客の2つのグループ間で発生したバカラの掛け方をめぐるトラブルが引き金となった乱闘事件が発生し、現場に駆けつけた警察官によって両グループの男女8人が逮捕された。

 マカオ司法警察局は5月3日夜、この乱闘に参加した後に現場から逃走していた中国本土出身の男5人を逮捕したと発表。5人全員がオーバーステイ状態で、マカオ半島中区にあるホテル客室に滞在しるとの情報を掴み、踏み込んだとのこと。

 同局は4日午前、乱闘に関わった13人のうち、乱闘に参加した男10人について傷害罪で検察院送致したと発表。また、今回の事件は明らかに公共の安全と秩序に危険を及ぼすものであり、乱闘の様子を撮影した動画が広く拡散されたことがマカオのイメージ低下ににつながったことを考慮し、乱闘行為に参加した男10人に入境禁止4〜5年間、声出しのみで乱闘行為には参加しなかった女2人と男1人に入境禁止1年間の措置を講じたことも明らかにした。

マカオ司法警察局と博彩監察協調局がカジノ運営6社の代表を集めて開催した対策会議の様子(資料)=2023年5月3日(写真:マカオ司法警察局)

 なお、マカオのカジノには施設内撮影禁止という規定があり、インターネット上で出回っている動画に対する調査も進めており、アップした動画の取り下げ要求といった対応を検討しているという。

 同局及びカジノ規制を管轄する博彩監察協調局(DICJ)は3日、当該事件の発生を受けて、カジノ運営6社の代表を招集した対策会議を開催。

 カジノ施設内の警備体制が主な議題となり、DICJはカジノ運営会社に対して連休期間中などカジノ施設内の人流が増える際の警備体制強化とともに、突発的な事態が発生した場合を想定したマニュアル作成及び準備を整えるよう求めたという。

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