高速船がマカオの防波堤に衝突、70人負傷

6月13日午前10時頃、香港からマカオへ向かっていたターボジェットの高速船「幸運星号」(乗客220名、乗員13名)がマカオ外港航道南防波堤に衝突した。マカオ当局が現地時間15:30に発表した情報によると、乗客乗員全員が救助されており、重傷者1名、軽傷者69名がマカオの病院に搬送された。軽傷者の中に日本人1名が含まれる。

事故を起こしたターボジェット「幸運星号」は6月13日午前8:30頃に香港を出発し、マカオの外港フェリーターミナルに向かっていた。事故現場はマカオ外港フェリーターミナルのすぐ手前にあたる。事故原因は現在のところ未発表。

幸運星は米ボーイング社製の水中翼船タイプの高速船で、乗客用の座席数は243席。事故当時、乗客220名、乗員13名が搭乗していた。重軽傷者70名のうち男性が46名、女性が24名、また、出身地別ではマカオ籍3名、香港籍60名(うち9名が乗員)、韓国籍4名、タイ籍2名、日本籍1名。重傷者1名は香港出身の68歳の乗客で、頸椎骨折で緊急手術を行っているという。

なお、衝突後、エンジンが停止し、浸水も見られたという。マカオ海事当局の救助船が現場へ急行し、速やかに全員を救助。マカオフェリーターミナル、タイパフェリーターミナルへ移送された。

香港とマカオを結ぶ高速船の重大事故は2012年12月(29名ケガ)、2013年11月(85名ケガ)、2014年5月(35人ケガ)と相次ぎ、いずれもシートベルト未着用が被害拡大の一因となったことは記憶に新しい。

今後、当局及びターボジェットを運行するシュンタック社による事故原因の究明が待たれる。

事故を起こした幸運星号から救助される乗員、乗客の様子(写真提供:海事及水務局)

事故を起こした幸運星号から救助される乗員、乗客の様子(写真提供:海事及水務局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun