国際学習到達度調査でマカオが科学・読解力・数学の全3分野で世界3位に…過去最高成績

 OECD(経済協力開発機構)は12月3日、世界79の国と地域の15歳、60万人超を対象として2018年に実施したPISA(国際学習到達度調査)の結果を公表。

 マカオは科学的リテラシーが544点、リーディングリテラシー(読解力)が525点、数学的リテラシーが558点で、PISA参加以来最高の成績に。いずれも中国4省市(北京市・上海市・江蘇省・浙江省)とシンガポールに次いで世界3位となった。なお、日本はそれぞれ504点(15位)、527点(6位)、529点(5位)。

 マカオ政府教育青年局(DSEJ)によれば、マカオの45校が参加し、このうち14校で生徒の3要素の成績が明確に向上したとのこと。マカオ政府が過去10年間にわたって多大な資源を教育分野へ継続的に投じてきたことが奏功したとの見方を示した。

 調査結果の中で、マカオの学校における「いじめ」の状況は3年前と比較して大幅に改善したことも明らかとなった。また、OECDは、マカオが教育の質を維持しながら急速な進歩を遂げる唯一の経済体であると評価した。

 PISAはOECDが国際研究のため3年に一度実施しているもの。

マカオ政府教育青年局によるPISA評価結果報告記者会見=2019年12月3日(写真:DSEJ)

マカオ政府教育青年局によるPISA評価結果報告記者会見=2019年12月3日(写真:DSEJ)

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