マカオ、ギャンブル目的で中国本土から密航の男逮捕…新型コロナ防疫措置でカジノに入れず街を徘徊中に職務質問受け御用

 マカオ治安警察局は8月24日、中国本土出身の自称無職の男(47)を文書偽造及び非法再入境の罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同月22日午後10時頃、治安警察局の警察官がマカオ随一の観光名所として知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡の近くに位置するマカオ半島大關斜巷付近で身分証確認のための職務質問を実施した際、マカオ居民IDカード及び回郷証と呼ばれる身分証を提示した男がいたが、いずれも造りが雑であり、偽造されたものである可能性があるとして男に説明を求めたところ、男は偽造身分証を提示したことを認めたという。

 その後の警察の調べで、男はマカオにおける非法入境及び高利貸し罪で昨年9月に6年間の入境禁止処分を受けていたことが判明した。

 男は警察の調べに対し、中国本土で知り合った見知らぬ男に密航費用として2万人民元(日本円換算:約30万円)を支払い、8月19日に水路経由でマカオに密入境したこと、追加料金1000人民元(約1.5万円)を支払って偽造身分証を購入したなどと供述。男の密航目的はギャンブルだったが、新型コロナ防疫措置の一環として提示が求められる核酸検査(PCR検査)陰性証明書を所持していないため、カジノに入ることはできず、街を徘徊していたという。

 また、マカオ及び中国本土の関係当局による鑑定の結果、男が所持していた2枚の身分証はいずれも偽造であることが確認されたとした。

マカオ治安警察局に逮捕された密航者の男(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、春節(旧正月)を1月29日に控えている。マカオ市政署(IAM)は1月27日、市内各所…
  2.  このほど日本のクリスチャンカルチャーを背景としたアーティストで、絵本作家やイラストレーターとして…
  3.  マカオ政府統計・センサス局が1月24日に公表した資料によれば、昨年(2024年)の年間物価上昇率…
  4.  マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。 …
  5.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun